『マイティ・ソー』試写



試写室日記

本日は試写を1本。

『マイティ・ソー』 ケネス・ブラナー

ケネス・ブラナーを監督に起用したのは、北欧神話がモチーフになっていて、神話的な物語の部分をそれなりに正統的に、重厚に演出したかったからなのだろうが、その選択は裏目に出ているように見える。

いくら神話をモチーフにしているとはいっても、根本的に設定や人物がかなりとっちらかっていて、背景を描きこんだり、人物に肉付けをするような余地がない。『スターウォーズ』のようにはまとまらない。

であるなら、いっそのことスピードやノリやエッジで見せる監督を選ぶべきだろう。あるいは、ティムール・ベクマンベトフとかなら、神話的な要素を生かせたかも。