ペンエーグ・ラッタナルアーン監督に取材



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因果応報や贖罪をテーマにした異色のフィルム・ノワール

東京国際映画祭のコンペ作品『ヘッドショット』のペンエーグ・ラッタナルアーン監督にインタビューしてきました。今回はオリジナル脚本ではなく、Win Lyovarinの小説“Rain Falling Up the Sky”の映画化。原作や原作者(監督の友人だそうだ)のこと、『シックスティナイン』や『わすれな歌』の時期、『地球で最後のふたり』や『インビジブル・ウェーブ』の時期からのスタイルの変化、カルマや贖罪というテーマなど、いろいろお聞きしてきました。

オフィシャル・インタビューなのでTIFFのサイトでご覧になれます。現在と過去が複雑に入り組むフィルム・ノワール。インタビューは以下のリンクからどうぞ。

【公式インタビュー】コンペティション 『ヘッドショット』

↓こちらは『ヘッドショット』のスタッフ、キャストの記者会見の模様。

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『ヘッドショット』 『アルバート・ノッブス』 『運命の死化粧師』 試写

試写室日記

22日から始まるTIFF(東京国際映画祭)の上映作品を3本。

『ヘッドショット』 ペンエーグ・ラッタナルアーン

『地球で最後のふたり』や『インビジブル・ウェーブ』のラッタナルアーン監督作品。主人公の過去と現在、記憶と真実が複雑に入り組むノワール。

タイ・バンコクのヒットマン、トゥルは任務遂行中に頭を撃たれる。昏睡状態から目覚めた彼には世界が逆さまに見える。逆さまなのは世界なのか彼なのか。

ラッタナルアーンは、様々にスタイルを変えながら「因果応報」や「贖罪」というテーマを掘り下げてきたが、それは確かにこの作品にも引き継がれている。独自のハードボイルドな美学が際立っている。

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