『Samdhi』 by Rudresh Mahanthappa

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エレクトリック・ミュージックとの境界に“マジックアワー”を探る

インド系アメリカ人のサックス奏者Rudresh Mahanthappaの多面的な活動については、「Rudresh Mahanthappaが切り拓くハイブリッドな世界」に書いたが、その最後のところで少しだけ触れたニューアルバム『Samdhi』がリリースされている。このプロジェクトは、2008年にMahanthappaがグッゲンハイム奨学金を獲得したことがきっかけで生まれ、これまでとは編成が異なるバンドが結成され、このアルバムに結実した。

メンバーと楽器の構成は、Mahanthappa(アルトサックス、ラップトップ)、David Gilmore(エレクトリック・ギター)、Rich Brown(エレクトリック・ベース)、Damion Reid(ドラムス)、”Anand” Anatha Krishnan(ムリダンガム、カンジーラ)。↓今回は自身の音楽のルーツとして、よりファンキーでエレクトリックな音楽、グローバー・ワシントンJr.やデヴィッド・サンボーンやブレッカー・ブラザーズの名前を挙げているところが、意外でもあり新鮮でもある。


バンドの編成や音楽的ルーツの話からもわかるように、今回はエレクトリック・ミュージックのフィールドに踏み出し、伝統的なインド音楽やジャズと絡み合わせていく。

サンスクリットのタイトル“Samdhi”の意味は、Twilight、あるいはMagic Hour。Mahanthappaが操る身体的で肉声に近いサックスとラップトップ・コンピュータのあわい、エレクトリック・ギターやエレクトリック・ベースとムリダンガムやカンジーラのあわい、既成の西洋音楽とは一線を画すメロディとリズムのあわいから、独特のエッジが生み出されている。

それぞれの曲のタイトルもこれまでとは異質な言葉が選ばれていて気になるのだが、いずれレビューで。↑まずは1曲、聴いてみてくださいな。

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Rudresh Mahanthappa
Samdhi – Rudresh Mahanthappa
Apex – Rudresh Mahanthappa & Bunky Green
Dual Identity – Rudresh Mahanthappa & Steve Lehman
Kinsmen – Rudresh Mahanthappa
Apti – Dan Weiss, Rudresh Mahanthappa & Rez Abassi
Tasty! – MSG
Real People – Rudresh Mahanthappa, Kasper Tranberg, Anders Mogensen, Jacob Anderskov & Carlo De Rosa
The Two Faces of Janus – Jason Robinson, Liberty Ellman, Drew Gress, George Schuller, Marty Ehrlich & Rudresh Mahanthappa
Codebook – Rudresh Mahanthappa
Mother Tongue – Rudresh Mahanthappa

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