『math or magic』 by evan weiss

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“Soundscapes”というインタビュー記事のタイトルにひかれて…

Evan Weissの『math or magic』というアルバムが出ているのは知っていたが、まったくノーマークだった。ところが、all about jazzで“Soundscapes”というタイトルがつけられたWeissのインタビュー記事を見つけて、好奇心がもたげた。

情報をいろいろ頭に詰め込んでから聴くのがいやなので、記事は読まずにまず音を手に入れた。Weissはトランペッター/コンポーザーだが、なるほど面白いことをやっている。

math magic

"math or magic" by Evan Weiss

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート、バスーン、マリンバなどを含む大編成のアンサンブルを操り、ジャズ、クラシック、ミニマル・ミュージックなどが融合したサウンドスケープを作り上げている。全13曲の構成にも仕掛けがほどこされている。

まだざっと聴いただけで、情報についてもチェックしたのはプロフィールくらいだが、これがまた興味深い。

Weissはワシントン州シアトル近郊で生まれ育った。子供の頃は、トランペットを吹く一方で、大半の時間をアメリカ北西部の山々でハイキングやキャンプをして過ごしていた。そして、作曲や即興をはじめたときには、自然を強く意識し、それを無限のインスピレーションの源とみなしていたという。

こうした自然と音楽の結びつきは、筆者が好きなギタリスト/コンポーザーのブラッド・シェピク(Brad Shepik)のそれを思い出させる。彼の音楽や曲名、ジャケット・アートなどが、環境、風土、自然、土地、地理、生命などと結びついているのは、おそらく子供の頃の体験と無関係ではない。

シェピクもシアトル近郊育ちであり、森や川に囲まれた地域でハイキングやキャンプ、フライフィッシングを楽しむ生活を送った。そして開発によって環境が変わっていくのを目の当たりにした。

Weissのサウンドスケープにひかれるのは、そんな背景があるからなのかもしれない。いろいろ情報をチェックしたらレビューを書きたいと思う。

ブラッド・シェピクの新譜『Human Activity Suite』を聴く (Into the Wild 1.0)

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Evan Weiss
Math or Magic – Evan Weiss
Brad Shepik
Across the Way – Brad Shepik Quartet
Human Activity Suite – Brad Shepik
The Loan – Brad Shepik & The Commuters
The Well – Brad Shepik
Places You Go – Brad Shepik