『オン・ザ・ロード』 映画.com レビュー & 劇場用パンフレット

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小説の主人公サルを通してケルアックの複雑な内面に迫る

8月30日(金)より公開になるウォルター・サレス監督の新作『オン・ザ・ロード』に関する告知です。原作はビート文学を代表するジャック・ケルアックの『路上/オン・ザ・ロード』です。

「映画.com」の8月27日更新の映画評枠に、“父親とフロンティアの喪失によってもたらされた作家ケルアックの覚醒の瞬間” というタイトルのレビューを、さらに劇場用パンフレットに “「彼」の内面が浮き彫りにされた、映画『オン・ザ・ロード』の世界” というタイトルのレビューを書いています。

映画.comのレビューは、フランス語を母語として育ったケルアックとポルトガル語を母語とするサレス監督を意識した内容になっています。先に本ブログの『オン・ザ・ロード』試写室日記をお読みになると、よりわかりやすいかと思います。

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『トゥ・ザ・ワンダー』 劇場用パンフレット

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彼女を目覚めさせ、
解放するもの

告知がたいへん遅くなってしまいましたが、8月9日(金)より公開中のテレンス・マリック監督の新作『トゥ・ザ・ワンダー』の劇場用パンフレットに上記タイトルでレビューを書いています。

これまでマリックは作品の時代背景を50年代か、それ以前の時代に設定し、同時代を正面から描くことがありませんでしたが、この新作では現代の世界を描いています。

ただしマリックのことですから、もちろん現代だけを見つめているわけではありません。新作には、前作『ツリー・オブ・ライフ』のような宇宙や生命の起源をめぐる大胆な表現は見られませんが、そんな独自の視点は日常的な世界の細部に引き継がれています。

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