『マネーボール』 『永遠の僕たち』 試写



試写室日記

本日は試写を2本。

『マネーボール』 ベネット・ミラー

貧乏球団アスレチックスを常勝軍団に作り変えた男ビリー・ビーンをブラッド・ピットが演じる。監督のベネット・ミラーは『カポーティ』につづいて実在の人物を描くことになる。そのミラーの人物に対する鋭い洞察は『カポーティ』でも際立っていたが、新作でもフラッシュバックを交えながら、主人公の複雑な内面に迫っていく。

そんな監督のスタンスと、『ジェシー・ジェームズの暗殺』、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、『ツリー・オブ・ライフ』などで磨きがかかったブラッド・ピットの眼差しや表情のパフォーマンスが素晴らしくマッチしている。スポーツを題材にした映画でありながら、フィールドの熱狂とは違うところでしっかり見せる。冒頭からグイグイ引き込まれた。

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