1979年の南ア、“木鍵”で脱獄した政治犯の実話を映画化した『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』の劇場用パンフレットに寄稿しています

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“抵抗”としての脱獄を浮き彫りにするポリティカル・スリラー

アパルトヘイト時代の南アで、白人でありながらアフリカ民族会議のメンバーとして反アパルトヘイト運動に身を投じ、政治犯として難攻不落のプレトリア刑務所に収監されたティムが、同胞のスティーブンとともに、“木鍵”を使った前代未聞の脱獄計画に挑む。

ティム・ジェンキンが自らの体験を綴った『脱獄 (四日市大学教育研究叢書)』(同時代社刊)に基づくフランシス・アナン監督の『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』(20)の劇場用パンフレットに、「“抵抗”としての脱獄を浮き彫りにするポリティカル・スリラー」というタイトルでレビューを書いています。

ティムの原作を映画化するうえで、アナン監督にインスピレーションをもたらしているのが、ロベール・ブレッソンの『抵抗(レジスタンス)―死刑囚の手記より―』であることは容易に察せられるので、二作品を対比し、そんなアプローチによって原作からどんな世界を切り拓こうとしたのかを、監督が温めている企画なども参考にして掘り下げています。

2020年9月18日(金)よりシネマート新宿、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国順次公開

『パブリック 図書館の奇跡』|ニューズウィーク日本版のコラム「映画の境界線」記事

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公共図書館はこの国の民主主義の最後の砦だ……『パブリック 図書館の奇跡』

ニューズウィーク日本版のコラム「映画の境界線」の2020年7月15日更新記事で、エミリオ・エステベス監督・脚本・主演・製作の『パブリック 図書館の奇跡』(18)を取り上げました。

以前取り上げたフレデリック・ワイズマン監督の『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』との共通点、真の民主主義社会を品質保証するものとしての公共図書館、エステベスが用意したフレデリック・ダグラス、パーシー・シェリー、ヘンリー・デイヴィッド・ソローらの肖像と名言からなる垂れ幕、役者として出演もしているラッパー、ライムフェストの「Weaponized」やジョニー・ナッシュの「I Can See Clearly Now」、エステベスの70年代の映画への愛着など、多面的に掘り下げています。

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公共図書館はこの国の民主主義の最後の砦だ……『パブリック 図書館の奇跡』

2020年7月17日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開