『スリーデイズ』 劇場用パンフレット

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ラッセル・クロウ主演、ポール・ハギス監督最新作!

フランス映画『すべて彼女のために』(ビデオ・タイトル:ラスト3デイズ~すべて彼女のために)をポール・ハギスがリメイクした『スリーデイズ』が本日(9月23日)より公開になります。サスペンス・アクションといわれるような題材でも、ハギスは独自の視点を埋め込み、個人と時代や社会の関係を浮き彫りにしています。

この映画の劇場用パンフレットで、「代償は高くても自由を求める意味を考える」というタイトルのコラムを書いています。『ミリオンダラー・ベイビー』『クラッシュ』『告発のとき』などとの繋がりにも言及したポール・ハギス論になっています。劇場で作品をご覧になったらぜひチェックしてみてください。


公開延期になっていたグレゴール・ジョーダン監督の『4デイズ』も本日から公開になります。詳しいことは当ブログの『4デイズ』レビューをご覧ください。右側(→)のPopular Postsに入っているのではないかと思います。

『クィーン』や『フロスト×ニクソン』で注目を浴びたマイケル・シーンの鬼気迫る演技、見応えがあります。昨年の東京国際映画祭で公開されたショーン・クー監督の『Beautiful Boy』の父親役といい、演技の幅が広がっています。

映画祭のときにショーン・クー監督にインタビューしました。マイケル・シーンについては以下のように語っていました。

――なぜ父親役にイギリス人のマイケル・シーンを起用したのでしょう。彼が話す英語はアメリカ人のアクセントになっているように感じましたし、他の出演作と比べると顔がふっくらしているように見えたのですが…。

ショーン・クー:とてもいい俳優で、ファンだったんですね。小さい映画なので本人がやりたがるだろうという狙いをつけてアプローチする必要がありました。彼は社会的な地位のある実在の人物を演じることが多かったので、普通の父親をやりたがるだろうと考えたのですが、喜んで引き受けてくれました。
 彼と最初に会ったときにアクセントの話はしませんでした。自分なりにアメリカ訛りを作ってくるか、あるいはそれがうまくいかなければイギリス人という設定でもかまわないと思っていたのですが、彼はアメリカ英語をきちんと習得して現れました。
 私も太ったかなと思ったんですが、怖くて「太りましたか?」とは聞けませんでした(笑)。でも役作りの一環としてやる人だと思いますし、ちょっと太ったことでより役にあうようになったと思います。彼は衣装合わせでも、ぴったりではなく、ちょっとだぼっとした感じにしてほしいと言っていました。自分がよく見えるのではなく、役柄がより自然に見えることをとても大切にしている。だから私はわざと太ったのではないかと想像しています。

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