『ハニーランド 永遠の谷』|ニューズウィーク日本版のコラム「映画の境界線」記事



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北マケドニアの自然養蜂家の女性を追うドキュメンタリー『ハニーランド 永遠の谷』

ニューズウィーク日本版のコラム「映画の境界線」の2020年6月25日更新記事で、北マケドニアで作られたリューボ・ステファノフとタマラ・コテフスカ共同監督のドキュメンタリー『ハニーランド 永遠の谷』(19)を取り上げました。

電気も水道もなく、他の住人も去って廃墟と化した山岳地帯の村で、病気で寝たきりとなった母親と暮らし、代々受け継がれてきた自然養蜂を営む女性ハティツェ。そこに現われる遊牧民の一家。筋書きのないドラマというドキュメンタリーの醍醐味、監督コンビのアプローチが切り拓くリアリズムとは異質な空間。想像力をかきたてるドキュメンタリーです。

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北マケドニアの自然養蜂家の女性を追うドキュメンタリー『ハニーランド 永遠の谷』

2020年6月26日(金)アップリンク渋谷・アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

実在の奴隷解放運動家を描いた『ハリエット』の劇場用パンフレットに寄稿しています

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ハリエットが聞いた神の声とアフリカ文化

19世紀半ばに奴隷州から自由州への逃亡を果たし、秘密結社“地下鉄道”の車掌となって奴隷解放運動家として頭角を現すハリエット・タブマン。彼女の自由への渇望、変容と覚醒を描くケイシー・レモンズ監督の『ハリエット』(19)の劇場用パンフレットに、「ハリエットが聞いた神の声とアフリカ文化」というタイトルでレビューを書いています。

本作では、窮地に陥ったハリエットが発揮する不思議な能力に戸惑いを覚える人もいるかもしれませんが、そのことについては様々な証言が残されています。そして、彼女の深く強い信仰心やニグロ・スピリチュアルが果たす役割とアフリカの口承文化や超自然的な力の信仰を結びつけてみると、その能力がとても興味深く思えてきます。

2020年6月5日(金)TOHOシネマズシャンテ他、全国ロードショー。

風間志織 『チョコリエッタ』 レビュー



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知世子とチョコリエッタをめぐる冒険

筆者ホームページ“crisscross”の方に、風間志織監督の『チョコリエッタ』(14)のレビューをアップしました。すでにレビュー01として短めのレビューをアップしていますが、今回は劇場用パンフレットに寄稿した少し長めのレビューです。

レビューをお読みになりたい方は以下のリンクからどうぞ。

風間志織 『チョコリエッタ』 レビュー02

スサンネ・ビア 『真夜中のゆりかご』 レビュー



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緻密で巧妙なビア監督の話術とミステリーの融合

筆者ホームページ“crisscross”の方に、スサンネ・ビア監督の『真夜中のゆりかご』(14)のレビューをアップしました。脚本は、ビアとアナス・トーマス・イェンセンという不動のコンビ。キャストは、ニコライ・コスター=ワルドー、マリア・ボネヴィー、ウルリッヒ・トムセン、ニコライ・リー・コス、リッケ・メイ・アンデルセンという顔ぶれです。

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スサンネ・ビア 『真夜中のゆりかご』 レビュー

アリーチェ・ロルヴァケル 『夏をゆく人々』 レビュー

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理想化され、利用される伝統から抜け出すことで、少女は成長を遂げる

筆者ホームページ“crisscross”の方に、イタリアの新鋭女性監督アリーチェ・ロルヴァケルの長編第2作『夏をゆく人々』(14)のレビューをアップしました。カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた作品で、アリーチェの姉で女優のアルバ・ロルヴァケルやモニカ・ベルッチが出演しています。アリーチェのデビュー作『天空のからだ』(11)にも言及しています。レビューをお読みになりたい方は以下リンクからどうぞ。

アリーチェ・ロルヴァケル 『夏をゆく人々』 レビュー