『ミケランジェロ・プロジェクト』 劇場用パンフレット

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未来や理想をめぐる葛藤を描く、クルーニーらしい世界観

2015年11月6日(金)よりロードショーになるジョージ・クルーニー監督の『ミケランジェロ・プロジェクト』の劇場用パンフレットに、上記タイトルでコラムを書いています。監督・製作者としてのクルーニーをテーマにしたテキストで、『コンフェッション』(02)、『グッドナイト&グッドラック』(05)、『かけひきは、恋のはじまり』(08)、『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』(11)というこれまでの作品にも言及しています。

劇場で映画をご覧になりましたら、ぜひパンフレットもお読みください。

『幸せへのキセキ』 『少年は残酷な弓を射る』 試写

試写室日記

本日は試写を2本。

『幸せへのキセキ』 キャメロン・クロウ

原作は、イギリス人のジャーナリスト、ベンジャミン・ミーが書いた『幸せへのキセキ~動物園を買った家族の物語』(興陽館刊)。著者とその家族が、リスクを背負って荒廃した動物園を買い取り、動物たちを救い、喪失を乗り越えて新たな生活に踏み出していく実話だ。

これまでずっとオリジナルの脚本で作品を作ってきたキャメロン・クロウにとっては、はじめての原作モノということになるが、プロダクション・ノートに個人的に非常に興味をそそられる記述があった。

クロウは、売れっ子のマット・デイモンにベンジャミン役をオファーするにあたって、「脚本と一緒に、1時間近い音楽のセレクションと、『ローカル・ヒーロー/夢に生きた男』(83)のソフトを送る」というユニークな方法をとったというのだ。

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