ヘンリー=アレックス・ルビン 『ディス/コネクト』 レビュー

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現代における他者との関係を炙り出すネット社会版『クラッシュ』

ヘンリー=アレックス・ルビンが監督した『ディス/コネクト』を観て、すぐに思い出すのはポール・ハギスの『クラッシュ』だ。クルマ社会における人と人の距離に着目することで、複数の人物が入り組むポリフォニック(多声的)な物語を巧みに構築していくのが『クラッシュ』であるとするならば、この映画はそのネット社会版といえる。

『クラッシュ』では、クルマをめぐる様々なトラブルを起点として、人種や階層に関わる溝が浮かび上がり、軋轢が生じ、悲劇に発展していく。登場人物たちは、目に見える他者の表層に対する先入観や偏見に振り回されることになる。

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ハーモニー・コリン 『スプリング・ブレイカーズ』 レビュー

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アメリカン・ドリームに眠りはない

ハーモニー・コリンの新作『スプリング・ブレイカーズ』は、夢についての映画だ。それもただの夢ではなく、“アメリカン・ドリーム”についての映画といえる。

女子大生のフェイス、キャンディ、ブリット、コティは、刺激のない大学生活にうんざりしている。他の学生たちはスプリング・ブレイク(春休み)を思い思いに過ごそうとしているのに、彼女たちには先立つものがなく、どこにも行くことができない。

そこで、おもちゃの銃でダイナーを襲い、奪った金でフロリダに向かい、ビーチでパーティ三昧の楽しいときを過ごす。だが、調子に乗りすぎて警察に捕まってしまう。

そんな彼女たちに救いの手を差し伸べるのが、エイリアンを名乗るドラッグディーラーだ。プールつきの豪邸に彼女たちを案内したエイリアンは、アメリカン・ドリームを連呼する。そして、4人のヒロインたちは、そのアメリカン・ドリームをめぐって異なる道を選択していくことになる。

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『プレイ』 『最強のふたり』 『デタッチメント』 『哀しき獣』 試写

試写室日記

22日から始まるTIFF(東京国際映画祭)の上映作品を4本。

『プレイ』 リューベン・オストルンド

スウェーデンのリューベン・オストルンド監督が実話にインスパイアされて作り上げた作品。タイトルの『プレイ』が示唆するものは、ミヒャエル・ハネケの『ファニーゲーム(Funny Games)』に呼応しているともいえるし、マチュー・カソヴィッツの『憎しみ』の世界をハネケ的な分析と表現で描いた作品のようでもある。

生理的に拒絶反応を起こすような表現も盛り込まれており、賛否両論あるかと思うが、筆者は引き込まれた。シェルビー・スティールが『黒い憂鬱』で提起しているような問題とも絡む要素がある。

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